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5話 決意 2011-05-06 未分類 トラックバック:0コメント:0

天は赤い河のほとり 5 決意



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人物紹介


台本を使用される方へ
必ず人物紹介にあるQ&Aをお読みください


【キャスト】4:3:1

♂カイル:
♂キックリ:
♂イル・バーニ:
♂ズワ/私兵:
♀ユーリ:
♀ナキア:
♀ティト/兵士:
不問ナレ:




ナレ:ズワに捕らえられたティト 門の前でカイルと合流したユーリ

ユーリ:お願い助けて殺されちゃう!!ティトが殺されるわ!!

ナレ:天は赤い河のほとり 5話 決意

キックリ:お取次ぎを!!皇妃さまにお取次ぎを!!

私兵:ふぁ~あ・・・ こんな夜中にどこのばかやろうだ 日が昇ってから出直して来・・・い・・・

カイル:第3皇子カイル・ムルシリだ 火急の用件により皇妃陛下へ是非お目にかかりたい

私兵:カ・・・!カイル殿下!?はっはい ただ今!!少々お待ちを

ユーリM:ティト 無事でいて!!すぐに助け出すから無事でいて!!

ナレ:ナキアが宮から姿を現す

ナキア:これはカイル皇子 皇妃の眠りを妨げるとは無礼ではないか おお眠いこと

ユーリ:皇妃!!眠ってたなんてウソ さっきまで私を・・・(被られる)

カイル:(被るように)無礼は承知の上 それはお詫びいたします
    ですが なんの手違いか わたしの使っている小者がこちらの宮へ紛れ込んだらしいので
    どうかお返しを・・・!!

ナキア:・・・小者?はて なんのことやら・・・クスッ

ユーリ:うそつき!!さっきあなたに殺されそうになった私を助けてくれた男の子よ!
    あなただって見たじゃない!

ナキア:おお 皇妃に向かってなんという物言いじゃ
    このような者そばにおくと身分にさわりますぞカイル皇子

ユーリ:人を殺そうとしたくせに!!ティトを返して!!

ナキア:・・・口がすぎると 皇子の側室とて 不敬罪で死刑になりますよ

ユーリ:何もしないのに首を切ろうとしたじゃない

ナキア:ふん おおかた夢でも見たのであろう おさがり!

ユーリ:まってよ

カイル:皇妃 わたしに宮の中を探させていただきたい
    万が一いたずらに小者が忍び込んでいたら申し訳ない

ナキア:それにはおよばぬ お帰り願おうカイル皇子

カイル:皇妃 ぜひ・・・

ナキア:カイル皇子お忘れか!?私は皇妃!!タワナアンナの称号を持つ者!!
    皇帝以外のさしずは受けぬ!お帰りなさい!!

カイル:っ!!

ユーリM:タワナアンナ・・・!?

ユーリ:皇子 帰らないで ティトは本当にここにいるのよ!!

カイル:わかっている!!
    だがタワナアンナの権力をカサに拒まれたら これ以上わたしには何もできない

ユーリ:タワナアンナって何!?

カイル:帝国第一の女性の称号だ このうえは父上に動いてもらうしかないな 王宮へいそごう!!

ユーリM:ティト!!ティトごめんなさい 私のせいでこんなことになってごめんなさい
     すぐ戻るから もう少しまっていて!!

ナレ:カイルの宮へ戻ったユーリたち
   ユーリはキックリに水によって貫かれた手の手当てを受けていた

キックリ:痛みますか?とりあえず応急処置は済みました

ユーリ:・・・ありがとう
    (じじゅう)
カイル:侍従をとおして父上に謁見を申しこんだ こんな時間だから難しいだろうが
    どういう理由をつけてでも皇妃の宮へ同行していただく

ユーリ:謁見なんてのんびりしたこと言ってないでたたき起こせないの!?

キックリ:ユ・・・ユーリ様 こっ皇帝陛下にそんなことできませんってば・・・

イル:殿下 何を騒いでおられます ユーリ様を元に還す条件はそろったのでしょう
   ならば小者などほっておいてすぐにお還しなさいませ

カイル:イル・バーニ!ああ ユーリは初対面だったな
                                 (ちきょうだい)
    これは王宮の書記官を勤めるイル・バーニ 私の乳兄弟だ

ユーリM:た・・・たしかに服は取り戻したけど・・・

ユーリ:私 今は還れない ティトをこのままにして還れっこないよ!!

イル:ティトはすでに殺されているでしょう あきらめてください どうぞお還りのおしたくを

ユーリ:なぜ!?なぜそんなこと言えるの!?
  (うけたわまった)
イル:もれ承ったところによると 皇妃が使っているのはサディストの大男とか・・・
    
ユーリ:そう ジャラジャラ アクセサリーつけてた

イル:それはカシュガ族のズワでしょう

ユーリM:カシュガの・・・ズワ?

イル:北方の蛮族 カシュガの長のひとりで 
   金銀に目がなく自分の殺した人間の皮膚を集めているというのは有名な話です
   特になめらかな子供の肌を好むといううわさですから ティトを見逃すはずないでしょう

ユーリ:っ!?そんな・・・それならなおさら急がなくちゃ・・・

カイル:ユーリ!

ユーリ:ティトが殺されるなんていやだ 助けに行くんだ どいて!!

カイル:ユーリおちつけ!!

ユーリ:はなして はなしてよ!!・・・っ!!

ナレ:カイルはユーリを引き寄せ唇を重ねた

カイル:・・・・・・落着いたか?わたしはティトを諦めていない
                 (いのち)  (たつとぶ)
    身分の上下かかわらず生命は同様に尊ぶべきだ
    それを忘れれば わたしも皇妃と同じになってしまう
    ティトを取り戻すためにできるだけのことはする いいなイル

イル:・・・・・・よけいなことを申し上げました

ユーリM:カイル皇子・・・

カイル:父上はまだか!!侍従どもをいそがせてくる!!

ナレ:部屋の外では兵士たちが騒いでいた

カイル:なんの騒ぎだ?

兵士:こ・・・これはカイル殿下!殿下のお耳に入れるようなことでは・・・

カイル:いいから言ってみろ

兵士:はっはい・・・今衛兵が知らせてきたのですが・・・
   東の城壁の外に死体が転がっているとか それも12・3歳の子供らしいと・・・

カイル:なっ!?

ユーリ:ぇ!?

ナレ:宮の城壁の外にはカラスがたかっていた 駆けつけるユーリたち

兵士:殿下!

ユーリ:み・・・見せて 顔を見せて!!

ナレ:布をめくる兵士 そこには無残な姿となったティトであった

ユーリ:きゃああああ!!

キックリ:うっ・・・ひどい・・・

兵士:殿下 これ以上はごらんにならないほうが・・・

カイル:・・・何?

兵士:はい・・・首から下はすべて・・・皮膚をはがされています・・・

ユーリ:ひ・・・っ

ナレ:布から見えたのは皮膚をはがされ 肉がむき出しになった小さな手のひらだった

ユーリM:ティト・・・妹の詠美によく似てたわ ティトにあって初めてこの国で笑うことができた・・・

兵士:あっ お・・・おさわりになってはお手が汚れます

IMG_0214.jpg


ナレ:ユーリはティトの亡骸を抱きしめ泣いた

ユーリ:ティト!!・・・なんと言って・・・あやまればいいの!?私の・・・せいだ!?
    私が・・・ティトを殺してしまった・・・!!ティト・・・!!

キックリ:・・・ユーリ様・・・

カイル:・・・

ナレ:カイルの宮へもどったユーリたち 生気を失ったかのようなユーリ

カイル:食べないのか?朝から何も食べてないそうじゃないか

ユーリ:いらない・・・何も欲しくない・・・ティトは私のせいで殺されたのに・・・
    みんな私のせいだ・・・皇子・・・おしえて・・・私どうすればいいの・・・!?

ナレ:泣くユーリをカイルが抱きしめる

ユーリ:・・・皇子!?

カイル:・・・泣くな・・・なぜだかわからないが・・・お前が悲しんでいるのは見たくない・・・

ユーリ:・・・カイル皇子・・・

ナレ:そこへイル・バーニが現れる

イル:失礼いたします殿下 どうかお急ぎを・・・

カイル:イル・バーニ!?いそげとは?

イル:むろん ユーリ様をお国にお還しする準備でございます

ユーリ:!?
 (てんもんはくし)                       (あけ)(みょうじょう)
イル:天文博士に調べさせましたところ 今年の水の季節に暁の明星が見れるのは明日の朝かぎり
   のがせばあと1年ほど待たねばなりません どうぞお早くご用意を・・・

カイル:ユーリを・・・還す・・・?

ユーリM:明日・・・家に還る!?20世紀に還れる!?

イル:ハットゥサの城壁内の7つの泉の水位は上がっています
                      (しはんにち)
   すべてが満ちる夜明け前まであと四半日

ユーリM:あと6時間ほどで家族のところに還れる・・・

ナレ:20世紀に還る準備をするユーリ

カイル:わたしの準備はできている いつでも始められるぞ
    ユーリ そちらも準備はととのったようだな

ユーリ:・・・うん・・・

ユーリM:なのに飛び上がって喜べないのはなんで・・・?

キックリ:ユーリ様 本当に還るんですね 寂しくなります

ユーリM:ティト・・・

ティトM:「ぼく ユーリ様にずっといてほしいな」(笑顔で)

ユーリM:わっ私がこの国で何ができるというの?私は20世紀の 日本のただの中学生よ!
     ティトを忘れるつもりじゃないけど 私にはなにもできやしないわ・・・

ユーリ:還る・・・やっと・・・還れるんだもの・・・私・・・還るわ・・・!

カイル:・・・

イル:殿下 本当にユーリ様をお還しになるのでしょうね

カイル:・・・・・・わたしはそう言っている なぜ念を押すんだ?イル・バーニ

イル:それなら結構でございます 殿下がご側室をお迎えになったと聞いたとき
                      (ひとり)
   今までのご縁談をすべて断って独身でいらしたのはなんのためか
   お忘れになったのかと 少々心配いたしましたので・・・

カイル:目的は忘れてはいない ユーリを側室にしたのはなりゆきと出来心だ・・・だが・・・
    ・・・いや・・・ ともかくユーリは国に還るのだからいいだろう
    そうでなくとも お前の心配は不要なものだがな

ナレ:ハットゥサ 夜明け前
                    (イシュタル)
カイル:今年の水の季節 最後の暁の明星が昇る 明日からは火の季節に入り乾期がやってくる
    来年まで泉が満ちることはない

ユーリM:明日からは乾期 だから今日を逃したら1年還れないってこと・・・

キックリ:カイル様 7つの泉全部に腕の立つものを配しました
     皇妃さまの私兵が襲ってきても守りきれるでしょう

カイル:うむ ユーリお前が現れたのはこの泉だな 水に入るんだ 元の国に送り還す

ユーリ:皇子!でも皇妃は水を操るのよ ジャマされないかな

カイル:何かしかけてくるだろう だがわたしだって同等の魔を使える
    防いでみせるさ 心配せずに行け

ユーリM:カイル皇子・・・還ったら・・・皇子ともこれっきりなんだな・・・

ナレ:ユーリがゆっくり泉に足を入れる その時ナキアの操る水がユーリを引き込もうとする

ユーリ:きゃあああ

ナキア:水よ 娘を逃がすな やっと見つけた私の生贄だ とめおいて私の元に連れておいで!!

カイル:皇妃の魔力だ!!誰も動くな!!

ユーリ:いやあああ!!

ナレ:カイルが力をこめる すると風が揺らぎ始め突風が吹いた

ユーリ:!?

キックリ:う・・・っ!

ユーリ:かっ風が!?

イル:お静かに!殿下は風を操ります!!

ユーリ:え!?

ナレ:カイルの操る風がとまる

ユーリM:!?風が・・・水をおさえこんだ!?

ナキア:ええい くちおしい!私の水がおさえこまれた!?
    こんなことができるのはカイルしかおらぬ!!
    だが安心するのは早いぞ けして還らさせはせぬわ

ユーリ:カイル皇子!!

カイル:そのまま泉の中にいろユーリ!もうすぐ夜が明けてしまう
    ぐずぐずしていると還れなくなるぞ
    時と空間を司る神よ この異国の娘を元の場所に還したまえ どうか我が願いを・・・ !?

ナレ:その時だった 皇妃からめいを受けたズワがカイルたちの前に現れユーリにつかみかかる

ユーリ:きゃあ!?

カイル:っ!?ユーリ!?

ナレ:ユーリを捕らえようとしたズワの手に見覚えのある腕輪がはめられていた
   すぐさまカイルがユーリを助けに入る
                             (じゅふ)
カイル:カシュガのズワか!?ユーリ泉に入れ 呪符は唱えてやる 還してやるから早くしろ!

キックリ:ユーリ様 早く・・・っ!!

ユーリM:あの腕輪・・・たしか・・・ ぁっ!?ティトのものだ!!

ティトM:「このチョーカー姉ちゃんたちがくれたんです」(嬉しそうに)

ユーリ:はっ!?ま・・・まさか まさかその頭にかぶってるの・・・

ズワ:そうさ これはあのぼうずの皮膚だ お前のかわりにいただいたんだ

ティトM:「ユーリさま ユーリさま」(元気な声)

ユーリM:ティトを・・・あんなふうにあつかうなんて・・・
     こんなやつが・・・ティトのチョーカーを持つなんて・・・許せない!!!!

カイル:ユーリ!!夜が明けるぞ!!早く行け!!

ユーリ:ゆるせない!!!!!

ナレ:ユーリはズワに向かって走り出し飛び上がる

カイル:ばか・・・っ!!

ズワ:その首落とすには片手で十分!!・・・なっ!?

IMG_0215.jpg


ナレ:それは一瞬の出来事だった ユーリに切りかかったズワの頭上にユーリはいた
   ティトの皮膚で作られたバンダナをつかむユーリ カイルは着地するユーリを抱きかかえる

ズワ:なっ・・・なんだと・・・ 

キックリ:あっ!?夜明けだ!!陽が昇る!!

ズワ:ひ・・・ひとまず今日はこれでいい

ナレ:ズワはユーリを引き止める役目を終え引き上げていく ユーリは震えながら涙を流す

カイル:なぜ・・・還らなかった・・・?

ユーリ:か・・・還れなかった・・・だって・・・このまま還っても終わらないんだもの・・・
    きっと・・・ここのことが頭からはなれなくて元通りになんて暮らせない・・・
    私・・・ティトを殺した人たちを許せない・・・!!

カイル:ユーリ・・・

ユーリ:わ・・・私・・・ティトのかたきをうつまで還れない・・・!!

ナレ:ユーリはカイルの腕の中でそう決心したのであった
                                  (きん)
ナキア:娘は残ったのだな よくやったズワ 好きなだけ黄金をとるがいい
    これでゆっくりと娘の首をとれる すでに次の手は打ってある!
    今度こそカイルごときが邪魔できぬ方法をな!!クックックッ




天は赤い河のほとり 5話 完






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